ロバストな測位
LOCK+は、機械的な振動や衝撃、地震、電離層シンチレーションなどによる急激な信号の変化に対して、安定した追跡を保証するための一連の技術です。従来、GNSS受信機はGNSS信号の変化に対応するためにある程度の時間を必要としていました。たとえば、衝撃の後にアンテナの位置が急に変化した場合、受信機がその変化を感知し、新しい位置を報告するまでに時間がかかります。LOCK+テクノロジーは、正しい位置が常に正確に報告されるようにします。
Surface blast holes - vertical drilling (c) Flanders - Anglogold Amanti tropical mine
重機の取り扱い
大型建設機械は、路面上の動き、起伏の多い地形、重いエンジンにより、強い衝撃と激しい振動を受けることがよくあります。掘削機のブームは、GNSSアンテナを載せながら急な動きをすることがあります。信号がこんなに短時間で変化する、ローラーコースターのような状況に受信機が対処できるとは限りません。LOCK+テクノロジーは、機械の振動に耐えて常に正確な測位計算を確実に行えるように、セプテントリオ受信機のハードウェアレベルとソフトウェアレベルで設計および実装されています。
もう一例として、北南の方向でアンテナが強い振動にされされている間に報告された緯度の変化を次の図に示します。 LOCK+（緑色）を搭載しない場合、受信機は急激な変化についていくのが難しく、サイクルスリップにより位置が逸れてしまいます。 LOCK+（青色）は、常に正確な追跡を実現します。
Blue: LOCK+ robust GNSS signal tracking enabled
LOCK+は、非常に動的な条件下で役立ちますが、代償としてその位置のノイズがわずかに増加します。 不要なときにノイズが増加しないよう、セプテントリオ受信機はアンテナが受ける動きのタイプを自動的に検出し、必要な場合にのみLOCK+を有効にします。 ユーザーによる操作は不要です。
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